どみどりくん 無碍(むげ)自在編 前編

いつもどみどりくんのブログに遊びに来てくださり、ありがとうございます。父、じゃっくです。

皆様のお力添えと不可視な存在の働きかけのおかげさまで、ブログを立ち上げた頃には考えられなかったほどに、訪問者数が増えているとのことで、どみどりくん本人はとても喜んでおります。
ただただ、ありがたいことです。

本日と明日はどみどりくん不在のため、この場をお借りして、私じゃっくが描くどみどりくんのショートストーリー第二弾を掲載させていただきます。

それではどうぞお楽しみください。









大人の皆様方は、夏バテ先取り状態であろう今日この頃ですが、そのおかげで活きのいい採れたてきゅうりが先取りで食べれるどみどりくんは、今日もごきげんです。


季節は梅雨へと移ろい始め、じめついた日々がいまかいまかと待ち構えるなか、今日も小学生たちは義務教育の意味も本質もよくわからぬまま、けなげに学校へと向かいます。


ところが学校に行くことを「ぶらり途中下車の旅」か「となりの晩ご飯」程度にしか考えていないどみどりくんは、行きたいときには勝手に行くし、行きたくないときは勝手に行かないし、途中から勝手に来たり、帰りたくなったら勝手に帰ってしまうことが常です。


とある町から、この町へと転校してきて以来、何かと問題児として先生たちの手を焼かせてきたどみどりくんですが、今となっては、校長先生も、担任の先生も、クラスのみんなも、どみどりくんがだ~い好き。


勝手気ままではあるものの、頼まれごとがあれば、どみどりくんはなるだけ要望に応えることに努めます。


加えて他人の長所を見つける天才で、一緒に遊ぶお友達を選んだりすることがない、そんなところが人気の秘密かもしれません。


ですが、たった一人、そんな人気者のどみどりくんがどうしても気に入らず、妬ましく思っている子がいました。


同じクラスのカズオくんは、いつもごきげんで人気者のどみどりくんに意地悪をしてやろうと思い立ち、この近辺いちのワルガキで名高い中学一年のケンジ兄ちゃんに、どみどりくんをどうにかできないものか、相談をします。


「で、おまえはそのミドリ野郎が好きな時間に来て好きな時間に帰ったりするのが黙認されてることが気にくわねえってわけだな」


「ケンジ兄ちゃんみたいにワルでもないくせに、学校の規則も守らずに自由にやりたい放題してるのが目障りなんだ!」


「ようし、ならこうしよう。今度そいつがのうのうと遅刻して来やがったら、やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おてんとさまが許してもこのオレ様が許さねえ!って、怖い顔と大きい声で威嚇するんだ。これからオレが「ホンモノの怖い顔」ってやつを伝授してやる。おまえがそれをマスターすれば、ミドリ野郎はびびってもう学校には来れねえって寸法だ。へっへっへっ。オレってつくづくワルだよなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


ケンジ兄ちゃんの壮絶な顔面筋トレと、怖く見える表情筋の使い方の猛特訓を受け、ついにはケンジ兄ちゃんをも怯ませるほどの怖い顔をものにし、ケンジ兄ちゃんお手製の「怖い顔認定書」を授かったカズオくんは、威風堂々、校舎の前でどみどりくんを待ち受けます。


すると間もなく、水たまりでバシャバシャ跳ねたり、開いた傘で泥水を掬ったりしながら、呑気に鼻歌を唄うどみどりくんが現れます。


物陰に隠れ、手鏡を見ながら怖い顔の最終調整。満を持したカズオくんは、どみどりくんが通過する直前に姿を現し、特訓の成果を見せつけます。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おて…」


そこがどこであれ、ぼくの足のおもむくままに動いているだけさ


「…ハア?」


「ぼくの足が、あっちに行きたい、次はこっちに行きたいって、オートマティックに動き出すんだ。だって、ぼくは無碍(むげ)自在の中を生きているんだもの」


ポカンとするカズオくんには、どみどりくんの言っている意味がまったくわかりませんでした。


涼しい顔で、よくわからないことを言われて何も言い返せず、恥をかいたカズオくんは、帰るなりケンジ兄ちゃんに泣きつきました。


「聞いてよケンジ兄ちゃん!あいつぜんぜんびびらないし、訳のわかんないこと言って、ぼくをバカにしたんだ!」


「なにぃ~? 生意気な奴だな! それでミドリ野郎はなんて言ったんだ?」


《そこがどこであれ、ぼくの足のおもむくままに動いてるだけさ》とかなんとか言ってたかな…」


「…ははあ~ん、わかったぞ。ミドリ野郎はびびってる。びびってることを誤魔化すために、そんなことを言ってやがるんだ。こうなったらこっちも本気だ。ぎゃふんと言わせてやる。いいか、ミドリ野郎が《ぼくの足のおもむくままに動いてるだけさ》と言ったら、こう言い返すんだ。《おもむくままに動くはずの、おまえの足はすくんじまってるぜ》ってな。へっへっへっ。どうしてオレってやつはこうワルイんだろうなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


準備を整えたカズオくんは、リベンジマッチにのぞみます。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おて…」


そこがどこであれ、風のおもむくままだよ。ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ


言葉を失い、何も言い返すことができず、再び恥をかいたカズオくんは、ケンジ兄ちゃんに泣きつきました。


「聞いてよケンジ兄ちゃん!あいつずるいんだ!足のことなんてひと言も触れずに、《そこがどこであれ、風のおもむくままだよ。ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ》なんて言って、ぼくをバカにしたんだ!」


「なあ~んてイヤな野郎だ!信用ならねえし許せねえ!ようし、こうなったら今度こそこっちも本気だ。ぎゃふんと言わせてやる。いいか、あいつが《ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ》と言ったら、バカにした顔でこう言い返すんだ。《おやおや、じゃあ風が吹いてなかったら、一体全体どこに行くんだ?》ってな!ようし、こうなったら徹夜漬けでバカにした顔の猛特訓だ!へっへっへっ。どうしてオレってやつはこうワルイんだろうなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


準備を整えたカズオくんは、ふたたびリベンジマッチにのぞみました。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!」


「ん? 学校に用があってね」


《後編につづく》









以下、どみどりくんからのメッセージです。
明日もよろしくお願いいたします。


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「ゆらゆら帝国で考え中 / ゆらゆら帝国」
作詞 坂本慎太郎
作曲 ゆらゆら帝国

だいたい俺は今3歳なんだけど2歳のときにはもう分かってたね
それは単純だけど少しの目の位置で何にでも変われるってことを





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ジャンル : 小説・文学

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sayamaさん、こんばんは。

いつもどみどりくんがお世話になっております。

後編を仕上げたのでお楽しみください。

No title

じゃっくさんお疲れ様す。後編楽しみにしてます。
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「どみどりくん」あるいは「じゃっく」へのメッセージ

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やあやあ、よく来てくれたね。

じゃっく&どみどりくん

Author:じゃっく&どみどりくん
オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』の、姉妹ブログ『どみどりくんの、世界ふしぎ発見』に遊びに来てくださりありがとうございます。管理人のじゃっくと申します。

『オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』が「表通り」を行くブログなら、こちらのブログは「裏通り」を行くブログです。
両方合わせてようやく私のメッセージの完成形となりますが、選り好みして「表通り」だけ見てもらってもまったく問題ありません。
来るべきときが訪れたなら、おのずと「裏通り」も歩かされている自分を発見されますから(ニヤリ)

で、この「裏通りブログ」が何故に必要なのかと申しますと、早い話が「表通り」だけでは解決できない、処理しきれない問題(絶体絶命のピンチ)に、人は前触れもなく遭遇するからです。
誰しものそのときのためにこそ、私「じゃっく」が、フシギニストである「どみどりくん」に扮し(チャネリング?)ながら、この「裏通りブログ」は存在し続けます。


「世界ふしぎ発見」とは言っても、某テレビ番組が世界における「目に見えるふしぎ」を発見して紹介するのとは趣がちがい、このブログでは世界における「目には見えないふしぎ」の発見を書き記することを趣旨としています。

ですが、「目には見えない」とは言っても、「UFO」「超能力」「幽霊」といった類のものとは趣が違いますし、「スピリチュアル」ともまたちょっと違うのかもしれません。
「哲学」「宗教」とも言い切れませんし、「自己啓発」「人生哲学」ともまた少し違うかもしれません。

しいて言うなら、みなさんが今まで生きてきた中で、学校教育や家庭教育やマスメディアによって抗いようもなく培われ、育くまれた「常識」「当たり前」「思い込み」「偏見」「先入観」などをとっぱらった先にある「あるがままの世界」あるいは「究極の羅針盤」の発見ってところでしょうか。


たとえばですが、

『きみが何を考え、何に思い悩み、何を行為しようとも、きみ自身は実は何もしていないのさ』

いきなりこんなことを断言されたとしたら、どう思うでしょうか。
「うん、そうだと思ってた!」という方は、おそらくは皆無に近いかと思われます。
おそらくは「あ…ちょっとこの人、ヤバイ宗教とか入ってる感じの人なんだろうな。かかわらないようにしよう…」
おおかたそんなところではないでしょうか。

ですが、私は特定の宗教を信仰していませんし、歴史上の人物や現存するいかなる人物も、敬いはしても崇拝するような対象にはなりません。この先もずっと。




そもそもはこの「裏通りブログ」から私のブログ人生が始まり、私を通路として見い出されるふしぎ発見を、誰かと分かち合い、この「リアル人生ゲーム」に活かしたいがために、2つ目のブログ『オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』を作るにまで発展してきました。

「分かち合い」ほどの、いち人生を賭けるに値する究極の財宝、自他一挙両得のベストバイブスは、他に見当たりませんもの。
自分がまずうれしいし、同時に誰かもうれしいだなんて、はっきり言って
最高!

じゃないですか。







「ふしぎ発見!」の終わりに、みなさまを発見へといざなう楽曲も紹介しています。よろしければあわせて楽しんでください。
※和訳した歌詞は、英語力のない私がグーグル翻訳を参考に、個人的解釈で訳したものなので、ちょっとおかしいよっていう訳もあるかと思いますが、大目に見ていただけましたら幸いです。

カテゴリの中の「スーパーふしぎ発見」には、ブログの核となる発見かな、と思われるものを並べています。まあ、だからどうってわけでもありません。

カテゴリの中の「映画」がいざなうふしぎ発見については、ネタバレしているものがほとんどなので、どうか「この映画これから見ようとしてたのに(泣)」なんてことにならないようお気を付けください。

一度投稿した「ふしぎ発見!」も、一年くらい間隔をあけて読み返すと「うーん…なんでこんなふうに書いたんだろう」「この表現は不適切だなあ」「今ならこんな言葉は使わないなあ」といったことがよくあります。
私はまったくいとわず何度でも記事を修正します。
修正することによって、伝えるべきメッセージが進化しつづけていることを私自身実感できますし、過去記事と現在の記事とで違いすぎるがために読者を混乱におとしいれてしまうような事態も軽減されます。
投稿日に対してコメントの日付が古い記事は、「あ、修正した記事なんだな」と思ってください。




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