どみどりくん 七夕編 その3



どみどりくん 七夕編 昨日の続きです。

それではお楽しみください。







どみどりくん 「ぼくの見解に科学的な証明をすることはできないから、あくまでぼく個人が勝手に言ってるだけの話として聞いてほしいんだけれど、は言ってみれば内蔵型スマートフォンだよ」


 「内蔵型スマートフォン?」

どみどりくん 「うん。でもね、実際のスマートフォンみたいに、まったく同じ形で同じ機能の端末が大量生産されているわけじゃなく、一個一個が、形も大きさもスペックも特色とする機能もバラバラなんだ」

 「血の通ったスマートフォンとイメージすればよろしいですかね」

どみどりくん 「そうだね!そんな血の通ったスマートフォンは、この『五感体感機能付き3D動画』の世界の中で、この世的な個性を持たない、本来は相対世界にないぼくらの物事の見え方や、趣味趣向価値観思考回路『フィルタリング』をかけて、いち個人を創りだすことが主な役割のひとつだよ。
だからね、みんな好きなもの嫌いなものがバラバラだし、生まれ持った能力もバラバラだし、同じものが人によってに感じたり、に感じたり、に感じたりもするんだ。どうしてあえてそんなふうになっているんだと、二人は思う?」

 「ま、みんな同じ顔同じ体系同じ能力同じ価値観同じ考えの集まりじゃ、あまりに退屈だし、味気がないどころか薄気味悪い。それに何よりそんな世界からは何も生まれることがない

 「…私も同意見です」

どみどりくん 「ぼくも同意見。でね、脳の役割はそれだけにとどまらないんだ。たとえば、映画を観る前と観終ったあとで、景色が違って見えたような経験、ないかな? まばゆいばかりに魅力的に感じていた人に対して、ある日突然に興味がなくなったりだとか、それまでぜんぜんちっともわからなかった難しい本が、急に理解できるようになったりだとか。前触れもなく、ものごとが急に一変するんだ」

 「…まあ、ないこともないな」

 「ありますね」

どみどりくん 「それってたとえるならば、端末機能アプリ自動的にアップデートされることと一緒だよ。一見すると世界は相変わらずなんだけれど、何かが変わってて。けれども何が変わったかまでは、はっきりわからない。そういう自動アップデートの経験、スマホを持ってる人ならあると思うんだけれど、同じような機能がにも備わってるってわけ」

 「なんとまあ…」

 「当然、経験(データ)を記憶して保存する機能もには備わってるんだよな?」

どみどりくん 「ぼくは記憶している場所はではないんじゃないかと踏んでいるんだけれども、もし仮に脳がハードディスクの役割もしているんだとしたら、インターネット上でデータを共有するオンラインストレージ機能のように、その記憶が共有されて保管されている何かが別にあると見ているよ」

 「よくできた妄想だぜ。まさに内蔵型スマートフォンだな」

どみどりくん 「でね、最後にもうひとつ、には重要な機能があって。実際のスマートフォンにメッセージを受信する機能があるように、不可視な存在からのメッセージを受信する機能が備わっているんだ」

 「と、いいますと、高級霊低級霊からのチャネリングメッセージのことでしょうか?」

どみどりくん 「不可視な存在の定義の仕方は、人それぞれだけれど、チャネリング、という意味で言えば、すべての人間がチャネラーだってことが言えるかもしれない」

 「おいおい、オレはそんな気味のわるいものからメッセージを受け取った覚えなんて一度もないぞ」

どみどりくん 「弟さん、自分では思いもよらない閃きが起こったためし、今までの人生で一度や二度くらいはあるでしょう? 今夜はステーキが食べたいな、とか、そんなことですらもだよ」

 「一度や二度どころじゃない。毎日ある」

どみどりくん 「それだよそれ。立派なチャネリングだよ。それを肩書に活動している人は、みんながほとんど無自覚に受信しているそれを、自覚的に発展させたことをしているだけのことなんだ」

 「勘弁しろよ…アタマを覗かれてるみたいで虫唾が走るぜ」

 「なるほど。では私が地球救済計画を受信していたことも、死んだ祖父からのメッセージが受信されていることも、受け止めてしかるべき事実というわけですね」

どみどりくん 「ほらお姉さん、さっきのぼくの話をもう忘れちゃっているよ。言うなればそれは、なんの手も加えられていない生成りのメッセージに対し、地球救済計画と捉える認識回路だったり死んだ祖父からのメッセージと捉える認識回路が働く設定にされたスマートフォンを内蔵している者同士でだけ、成り立つ話ってことさ。決してぼくはそれをデタラメだと言いたいわけじゃないし、否定したいわけでもなくて、スマホの設定が明らかに自分とは違う人々に無理に押し付けるところまでエスカレートしちゃうと、ちょっとそれは事情が変わって来るかなって、そう思うんだ」

 「こいつの言うとおりだ」

 「しかし…」

どみどりくん 「お姉さんの最終目的は、地球を救済することなんだよね?」

 「そのとおりです! 地球は次元上昇の時代へと突入しようとしています。ですが、魂の成熟に達しなかった人間は、地球侵略の機会を窺う宇宙からの闇の勢力によって、争い欲望裏切りがはびこる、三次元世界に取り残されることになってしまうのです。金星のような偉大な進化を遂げた星は、地球のことを危惧しております。地球は今、次元上昇のノアの方舟に乗り遅れないよう、一刻を争うべき事態の中にあり、神の壮大な宇宙計画の、大いなる周期の中にあるのです」

どみどりくん 「ぼくは乗り遅れてもいいかなあ。だって、それに乗って次元が上昇して、物質が消えちゃって、えだまめが食べれなくなったらいやだもの」 

 「なんとまあのんきな…」

どみどりくん 「あとね、思うんだけれど、有史以来、世界のいたるところに連綿と出現してきた様々な覚者霊能力者超能力者がいて、そして今現在だって、そういう人たちは世界の至るところにいて、釈迦イエスも、言い伝えの中ではだけれど、人智を超越した能力者だったんだよね?」

 「まさしく!」

どみどりくん 「ならさ、宇宙の闇の勢力うんぬんの前に、なんでずうっと地球から戦争はなくならないんだろう」

 「え?」

どみどりくん 「原発問題は解決しないんだろう。貧困問題はなくならないんだろう。人種差別はなくならないんだろう。環境破壊は止まらないんだろう。腐敗政治はなくならないんだろう」

 「……何故でしょう」

どみどりくん 「いかなる超人的な能力者だろうと、人の心が読み取れようと、過去世や来世が見えようと、思いどおりに人の心は動かせないし、思いどおりに不遇な現状を変えることはできないし、思いどおりに宝くじを当てることはできないし、思いどおりに人を生き返らせたりできるわけでもなければ、思いどおりに漫才のコンテストで優勝することもできないってことは、何を意味すると思う?」

 「一番有名なあいつでさえ、十字架に磔にされて殺されちまったんだもんな」

 「……」

どみどりくん 「その方たちの能力を疑ってるとか、否定してるとか、そういうことじゃないんだ。ただね、そういった能力を持ってさえも、思いのほか世界は変えられないし、創造者ぼくら人間のものさしで定義するような幸福平和だけを求めているわけじゃないってことが見えて来るんだ。仮に創造者がそういうものだけを求めているのだとしたら、最初から戦争だとか競争だとかを創ってないし、世界は最初から愛と幸福と平和だけの世界だったはずなんだ」

 「そんな……では何のための超能力観自在能力なのですか!? そんな力を身につけても何の意味もないということでしょうか? 地球を救済したいという私のこの意志にも何の意味もないということでしょうか? 指をくわえてこの世界が滅びゆく様を見ているしかないのですか?」

どみどりくん 「改めて訊くけれど、お姉さんは不可視な存在を信じているんだよね」

 「むろんです」

どみどりくん 「ぼくもね、『なんらかの存在に導かれている』 『守護されている』というゆるぎない実感と共に、ここまでの人生を歩んできているんだ。このことがぼくの主観的体験として、強く刻み込まれた神秘体験のひとつと言えるかもしれない」

 「やはり!」

 「感じた覚えもないな…」

どみどりくん 「そうじゃなきゃ、説明がつかないようなことがありすぎてね。だからこそ、そういった不可視な存在が在ることを、認めざるを得なくなったし、ぼくの人生の道標は、そういった存在が見立てていると、現時点でのぼくはそう感じているんだ。
ソクラテスが提唱したとされる『ダイモン』は、プラトンいわく、人間と神の中間者のことを指していたそうだけれど、ソクラテスもぼくと同じ「見えない介在者」を、認識せずにはいられなかったのかもしれないね」

 「…バカバカしい」

 「私も不可視な介在者を日々認識しますが、では、介在者は私たち人間のために存在しているということでしょうか?」

どみどりくん 「さあね。でも、こんなふうに言うことができるかもしれない。肉体を含めた世界のすべての物質『乗り物』で、精神がぼくたち『乗客』だとするならば、不可視な介在者は、乗り物に乗せたぼくら乗客を、目的地まで運ぶ『運転手』なんじゃないかなって、ぼく個人はそう思っているよ」

 「タクシーじゃあるまいし…」

 「ではその、目的地というのは…一体どこなのでしょう?」


《七夕編 その4 につづく》











以下
どみどりくんからのメッセージです


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「タクシードライバー / kayotama321」
作詞作曲 中島みゆき

タクシードライバー苦労人と見えて
あたしの泣き顔見て見ぬふり
天気予報が今夜も外れた話と
野球の話ばかり何度も何度も繰り返す





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どみどりくん 七夕編 その2



どみどりくん 七夕編 昨日の続きです。

それではお楽しみください。






 「みどり坊主の言うとおりだ。百歩、いや、千歩譲って姉貴の主張することが真実だとしよう。だがそれをオレを含めた他人に押し付けることはもうやめにしてくれ。詐欺新興宗教の布教活動じゃあるまいし。もしどうしてもそうしたいんなら、科学的かつ客観性のある証明をしてくれ。オレが望むことはそれだけだ。それができないなら二度とオレの前でだの天使だの精神世界うんぬんの話を弄するな」



姉は返す言葉もなく、弟をじっと見据えながら、不可視な存在の助言を求めるかのように、独り言をつぶやいています。



どみどりくん 「ところで弟さん、なんだってそんなに科学客観性を重んじるんだい?」

 「科学客観性を重んじない理由の方をこそ、逆にオレが問いたいくらいだ」

どみどりくん 「あのね弟さん、僕から見れば、弟さんも立派な宗教信者にしか見えないんだ」

 「…なにを言ってやがるみどり坊主。オレは根っからの無神論者だし、唯物主義者だ。いかなる宗教にも帰依した覚えはない」

どみどりくん 「いやいや、加えて科学教の信棒者。客観教の崇拝者」

 「おちょくってるのか?」

どみどりくん 「だって、科学客観性を信じているわけでしょう? 何かを信じてるってことは、その時点でそれは宗教を信仰することとそんなに変わらないよ。違いを言うなればそれは、見える宗教ってことかな。誤解しないでほしいのは、それがいけないって言ってるわけじゃないんだ。人はなんらかのものさし(思い込み)を抱えて生きる存在だし、なんらかのものさし(思い込み)なくして生きれない存在だから。
誰しもがなんらかの目に見える宗教や見えない宗教(主観)に入信し、この世界に存在することを避けられないんだ。
お金は疑いの余地なく裏切らないと信じている人はマネー・イズ・オール教。恋人はいつまでも魅力的なままと疑いの余地なく信じている人は、すでにそれはバカップル教。枝豆は疑いの余地なく美味しいものと信じているぼくはLOVE♡えだまめ教、といった具合にね。
「宗教」と聞いただけで毛嫌いする人は、自分の中にこそ、疑うこともせずに信じてきて凝り固まってしまったものがたくさんある、というふしぎ発見!探しにぜひチャレンジしてみてほしいと思うよ。無理強いはしないけれどね」

 「ふしぎ発見だと?科学も宗教だとか訳のわからない御託を並べやがって。これ以上大人を怒らすなよみどり坊主」

 「やめなさい! 相手は神の子…いえ、子供ですよ!」

どみどりくん 「もう一度言うけど、ぼくは科学を否定しているわけじゃないよ。むしろその逆だし、科学がない世界なんて、なんだかちょっと味気ない。ただね、科学で知れる範囲には限界があるってことが言いたかったんだ」

 「限界だと?」

どみどりくん 「うん。これからも人類は科学的アプローチで探求し続けることをやめないだろうし、世界の半分くらいまでは、科学のものさしで知ることができるのかもしれない。けれども、残りの半分はそうはいかないよね。なんせ、世界を認識し、知覚している主役は『精神』だから。肉体精神が切り離せないものであるのと同様に、科学非科学は両方とも必要なものだし、絶対に切り離せないものってこと!」

 「ですが、どちらかと言えば目には見えないものの方が人間にとって大事なものではないでしょうか?」

 「バカ言うな。オレたち人間はこうして目に見えて触れられる世界にいるんだ。そんな不確かなものなんかより、目に見えるものの方が大事なことは明白だろう」

どみどりくん 「ふたつのあいだに優劣なんてないさ。考えてもごらんよ。文字文字あいだがなければ、どうやってそこに行間は生まれたらいいんだろう? 逆に初めに行間がなかったならば、文字の羅列が生まれることはなかった、とも言うことができるんだ。
行間があったからこそ、それは例えば映画音楽絵画というになり、建築物乗り物料理というになり、踊ったり笑ったり泣いたりというになり、そしてそれらのは新たな『行間』を育み、同時に新たな『形』を育んでゆくよ。二重螺旋の連なりを進むようにね」

 「見えないものを見える形に変換できる世界であるし、見える形から、見えないものに変換できる世界というわけですか」

どみどりくん 「そのとおりだよ! 両方あるからこそ、ぼくらは両方をわかることができるんだ。だって、ぼくらはあらゆる相対に満ち満ちた世界に遊びに来てるんだもの!」

 「ちょっと待てよ。じゃあが果たしてる役目はどうなる? 思い考えが作り出しているものに決まっているだろう」

どみどりくん 「ぼくの見解に科学的な証明をすることはできないから、あくまでぼく個人が勝手に言ってるだけの話として聞いてほしいんだけれど、は言ってみれば…」


《七夕編 その3 につづく》










以下
どみどりくんからのメッセージです


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「Cowgirl / Underworld(アンダーワールド)」

Everything...
すべてのものよ…
I'm invisible...
私の姿は見えない…
An eraser of love...
愛の消しゴムで…
Why don't you call me I feel like flying in two...
あなたが私を呼ぶことはないだろう 
私は相対の中へと飛び込んでいるだろうから…






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どみどりくん 七夕編 その1

いつもどみどりくんのブログに遊びに来てくださりありがとうございます。
管理人であり、どみどりくんの父でもある「じゃっく」と申します。

皆様のお力添えと不可視な存在の働きかけのおかげさまで、どみどりくんの世界ふしぎ発見!も、どうにかこうにか四ヶ月目を迎えました。

アサラトに見る、木の実が木の実に働きかける力のように、不可視な声が私に働きかけてくれる限りは、これからも自分のペースで、楽しんで発信して参ります。

本日から4日間、この場をお借りして、私じゃっくが描くどみどりくんの対話形式ショートストーリー第三弾を掲載させていただきます。

それではどうぞお楽しみください。





離ればなれになった「織姫(織女星)」と「彦星(牽牛星)」が、年に一度だけ会うことが許される七夕の今日。

月遅れの来月に仙台七夕祭りを見に行く予定のどみどりくんですが、そのときまで待ちきれず、仙台のお友達に送ってもらったずんだもちを頬張りながら、二人が逢瀬を設けるのはどの辺なのだろうと、星空のロマンチシズムに思いを馳せ、大きな声で藤山一郎の「みどりの歌」を唄い、今日も元気に歩きます。


すると道端で何やら口論する男女を発見。ずいぶんとエキサイトしている様子です。

 「口説いようですが、あれは死んだ祖父以外の何者でもありません。私は数々の霊能者やチャネラー、地球救済計画に携わる金星人にも会い、事の真意を追い求め、私自身にもチャネリングや予言に近い能力が現出するようになり、『人はパンのみにて生きるにあらず』というキリストの福音は紛れもなく正しかったのだ、という確信を得るに至ったのです。
あなたは物質的なものに囚われているがために、人として一番大切なものを見失っています。私はあなたのような人をこそ救済していかなければなりません。それが神の願いであり、私に与えられた使命なのです」

 「オレの前でって言葉を持ち出すのをいい加減にやめろ。 何度でも言わせてもらうけどな、客観的な確証を得られないような話をオレの前で口外するなとオレは言ってるんだ。
自分が独善的かつ傲慢極まりないことをしてる自覚はないのか? 姉貴はいつもそうだ。そうやって主観でしか判断しようがない体験談を持ち出してきては、「神を怒らせてはいけない」「そのままでは宇宙征服を目論む闇の手口の術中です」とかなんとか上から目線で言い出す。だから信用ならないんだよ、お前らトンデモ系は!」

どみどりくん 「主観でしか判断していないのは弟さんも一緒じゃないかな」



ムッとした弟は辺りを見回しましたが、周囲には誰も見当たりません。

どみどりくん 「こっちだよ」

足元に目を落とすと、ずんだのカスを口の周りにいっぱいつけた小学生が、姉と弟を見上げています。

 「なんだおまえ…」

どみどりくん 「どみどりくん」

 「はあ?」

 「いや待ちなさい。この子は神の子です。いま、大天使ミカエルよりお告げを授かりました。神の子よ、もしよろしければ私たちの話を聞いて下さい。弟とどうしても折り合いがつかずに困っていたところなのです」

 「折り合いがつかないのは姉貴が自分の価値観を押し付けるからだろ! おいみどり坊主、ここはガキの出る幕じゃあないぞ、とっとと消えろ」

 「無礼な!」

どみどりくん 「ちょっとちょっと、二人とも落ち着こうよ。口論の内容はある程度は聞こえていたよ。お姉さんの主張は、物質的なものに目を向けるんじゃなく、非物質的な存在に目を向けなさい。じゃないと弟さんは救われないよっていう、大雑把にはそういうことかな?」

 「大雑把に言えばですが…そんなところです」

どみどりくん 「弟さんの主張は、そんなことはお姉さんの主観の中でしか知り得ないことだから、客観性に乏しい体験を真実だと語るだけならまだしも、押し付けることはお姉さんのエゴでしかないっていう、そんなところかな?」

 「ガキのくせに生意気なやつだな」

 「私の話は真実です。デタラメを語ったところで私には何のメリットもありません。今まさに地球は、人類存続に関わる一大事を迎えている状況にも関わらず、そのことをどうにも証明のしようがないのです。
いえ、たとえできる証明をしたところで陰謀論者扱い変人扱いされるかどちらかです。地球人類にとって、最も急を要するはずの真実が、比類なく伝えにくいだなんて…なんという皮肉でしょう。一体私はどうすればいいのか…」

 「だからそういうことはお前らトンデモ系の内輪だけでやってればいいんだよ。それを押し付けられることが、比類なく迷惑なことがわからねえかな。姉貴の独善で弟の人生までをも侵害するなってオレは言ってるんだ」

どみどりくん 「弟さんの主張はもっともだと思うよ。お姉さんが大きな危機を感じていることは伝わったし、信念使命感がとても強いこともよくわかったんだ。でもさ、それを理解できない人にまで、無理にわからせる必要性って、あるんだろうかね」

 「違います! この真実を広められさえすれば、この世の誰しもが救われることになるのです。人のためにできることをしたかった。私はどうなったって構わないのです。私に下心はありません。お金が欲しいわけではないし、権力が欲しいわけでもありません。他者の幸福私の幸福へと還元されます。だから私は私の知った、真の幸福を伝え広めることを諦めたくないのです。神の子ならわかってくださいますよね、私が言わんとしていることを」



どみどりくんはゆっくりと、丁寧に首をふりました。



どみどりくん 「お姉さんがしている行為は、すべてが自己愛の裏返しだよ。他者の幸福を望んでいるつもりでも、まず初めに、自分の幸福を経由してから、他者の幸福を望んでいるんだ。
人を愛することも、傷つけることも自己愛の裏返し。自分の体を切りつけることだって、自己愛の裏返し。命を賭した革命行為も自己愛だし、自分の身を犠牲にして誰かを守ることも自己愛に他ならない。
自己愛は人間の本質なんだ。人間として生きる以上、自分を愛することを避けることはできないし、自己愛を経由せずになんらかの行為をすることはできないよ。
なんせ、行為=自己愛だから。
「自分を愛せない人は、他人を愛することもできない」という文言をよく耳にするよね。けれども真実は『誰しもが、抗いようもなく、自分を愛することを避けられない』ということなんだ」



姉は言葉を失ったまま、呆然と立ち尽くしてしまいました。



どみどりくん 「僕はね、視覚的体験としてだったり天使だったりを見たことがなければ、声を聞いたこともないし、宇宙人に会ったこともない。スプーンを曲げたことも透視したこともないし、臨死体験だとか、死後世界を探索してきたようなこともないし、死んだ人とコンタクトをとったこともないよ。
夢の中でなら死んだ人に逢ったことがあるけれど、それを逢ったととらえるかどうかは、個人の主観にゆだねられる部分だよね」

 「どうだ聞いたか! 姉貴が神の子と呼ぶこいつでさえこう言ってるんだ。すべては姉貴の妄想の産物だ! 姉貴がトンデモ系の連中に洗脳された果てに思い込みで作り出した贋作だ! 想像妊娠だ!」

 「あなたそこまで言いますか…」

どみどりくん 「いや、でもね弟さん、ぼくは俗に言う神秘体験をしたことがないと言っただけであって、そういう神秘体験が、単なる思い込みや妄想の産物だと決めつけているわけじゃないよ」

 「しかし……本当なんです。適当なことを並べ立てているわけではありません!」

どみどりくん 「うん。ぼくはお姉さんがデタラメを並べ立ててると思っているわけじゃないんだ。でもね、お姉さんが体験したことや、お姉さんが見い出した真実は、どうやったって弟さんには伝わりっこないよ。この先に弟さんが同じ体験でもしない限りね。
だってそれは、言ってみれば弟さんが積み上げてきたものを全否定しているのと一緒のことだもの。弟さんがそれを全力で拒むのは当たり前のことさ。世の中の争いごとの半分くらいは、そんなふうにして起こっているようにぼくには見えるよ。
そしてそれは弟さんにも言えることで、弟さんが、お姉さんがデタラメを言っていると疑うまでならまだしも、お姉さんの話がデタラメであると断定することは絶対にできないはずなんだ。だって、弟さんはお姉さんがしたと主張する、同じ神秘体験をしたわけじゃないもの」

 「…」

 「…」





どみどりくん 「デカルトがこんな言葉をのこしているよ。『絶対的に確信できる唯一の主観的な経験とは、自己の経験のみだ』ってね」


《七夕編 その2 につづく》










以下
どみどりくんからのメッセージです


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「自己愛 自画自賛 自意識過剰(Instrumental) / 雅」







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どみどりくん 無碍(むげ)自在編 後編

昨日の前編に引き続き、後編です。

それではどうぞお楽しみください。






泣きつくカズオくんの話を聞いたケンジ兄ちゃんは、とうとう堪忍袋の緒が切れました。


「ミドリ野郎!もう許さねえ!目にもの見せてやる!」


ケンジ兄ちゃんはカズオくんを従え、顔を真っ赤にしながらどみどりくんの元へと向かいます。


通学路の途中に、同じ小学校のお友達数人と立ち話をするどみどりくんを発見。


ケンジ兄ちゃんは、ずんずんとその輪の中に近づいてゆくと、どみどりくんのお友達を押しのけ、どみどりくんがケンジ兄ちゃんの方を振り向くなり、ケンジ兄ちゃんはどみどりくんをスペシャル怖い顔で睨みつけました。


どみどりくんのお友達たちは、みんな足がすくんでしまい、中にはおしっこをちびらせる子も。


特に怯む様子もなく、じいっとケンジ兄ちゃんをまっすぐに見つめるどみどりくん。


うっかり気圧されそうになったケンジ兄ちゃんは、負けじとどみどりくんの顔にツバを吐きます。


してやったりの、満足そうな顔を浮かべるケンジ兄ちゃんと、電柱の陰に隠れているカズオくん。


どみどりくんは、ツバをぬぐいもせずに言いました。


「それで、次は?」


興味深そうに、ケンジ兄ちゃんの様子をうかがうどみどりくん。


今度こそ恐怖のあまり怯んでしまうか、あるいは怒って殴りかかって来ることを想定していたケンジ兄ちゃんは、なんの言葉も出てきませんでしたし、手を出すこともできませんでした。


事実、たくさんのケンカをくぐりぬけ、負けたことなど一度もなかった、自他ともに認める一番のワルガキを相手に、こんな反応をした人物は初めてでした。


「あなたはぼくに言いたいことがあるんでしょう?」


頭の中がまっしろになり、一歩、後ずさるケンジ兄ちゃんに、こちら側の優勢と見たどみどりくんのお友達たちが、ここぞとばかりに詰め寄ります。


「やい!おまえ自分が何をしたかわかってるのか!どみどりくんに謝れ!」
「そうだそうだ!謝れ!」


お友達たちはいっせいにケンジ兄ちゃんに詰め寄ります。


電柱の陰で見ていたカズオくんは、一目散に逃げてしまいました。


「みんなやめてよ、この人はぼくに何もしてないし、ぼくは何も気をわるくしていないよ。徒党を組んで、一人の人を集中攻撃するような真似の方が、よっぽどイヤヨ~イヤイヤ」


「なにふざけてるんだよどみどりくん! 現にこいつはきみの顔にツバを吐いただろ!」


「ちがうよ。この人はぼくの観念にツバを吐いたんだ。それはあくまでこの人自身が作り上げた観念(思い込み)であって、本当のぼくじゃない。きっと、自ら作り上げたぼくの虚像に対し、思うことがあったんだろうし、言いたいことがあったにちがいないんだ。ツバを吐くという行為だって、言葉には違いないよ。絵描きにとって色や線が言葉であるように、ダンサーにとって踊ることが言葉であるようにね。けれども、そのツバを吐いた相手は、言ってみればこの人自身のこころだったんだ」


その場にいる、どみどりくん以外の全員が、呆然としてしまいました。


「次は? もう他に言いたいことはないのかな。クレヨンしんちゃんが始まる時間まででよければ、いくらでもあなたのこころを映し出す鏡の役割を引き受けるよ」




帰宅したケンジ兄ちゃんに、泣きじゃくり、声をつまらせ、謝るカズオくん。


「ケンジ兄ちゃんごめんよ、ぼく…怖くなっちゃって…逃げちゃった」


ところがケンジ兄ちゃんはというと、放心状態のまま、カズオくんを見るでもなく、夕飯も食べれずに、自分の部屋に閉じこもってしまいました。





後日、いつものように、ごきげんな様子で一人歩くどみどりくんに、ケンジ兄ちゃんはそっと歩み寄りました。


「あ、カズオくんのお兄ちゃん!」


虚を衝かれたケンジ兄ちゃんは、びっくりして止まってしまいます。


「どうして知ってんだ…」


「いや、似てるからさ。当てずっぽうで言ってみただけ」


ケンジ兄ちゃんの、次の言葉を待つどみどりくん。


ケンジ兄ちゃんは、しばらくのあいだもじもじとすると、言いにくそうに切り出しました。


「…昨日したことを、おまえに謝りにきた」


ケンジ兄ちゃんは、ふかぶかと頭を下げました。


「わるかった。許してくれ」


「許す?…うーん、困ったな」


「なにが?」


「だって許すもなにも、ぼくは昨日、カズオくんのお兄ちゃんがツバを吐いた、その同じ人間じゃないもの。川を見てごらんよ。川は流れ続けているでしょう? その川は二度と同じ川になることはなくて。ぼくにも、カズオくんのお兄ちゃんにも、どんな人間にも、ひとつの川が流れているんだ」


「……ハア?」


「カズオくんのお兄ちゃんがツバを吐いた、その同じ人間はもうここにはいないよ。確かにぼくは、昨日のぼくとそっくりに見えるかもしれない。けれども、ぼくはその人と同一人物じゃないんだ」


「……」


「申し訳ないんだけどさ、そういうわけで、ぼくはカズオくんのお兄ちゃんを許すことなんてできない。だって、ぼくはカズオくんのお兄ちゃんに何の恨みもないもの」


呆然と立ち尽くすケンジ兄ちゃんに、どみどりくんは続けます。


「ぼくだけじゃないよ。今のカズオくんのお兄ちゃんもまた、新しいんだ。ぼくは今のカズオくんのお兄ちゃんが、昨日来た人と同じ人じゃないことを知っているよ。あの人はとても怒っていたね。鬼の形相とは、まさにあのことさ。あげく、ツバを吐いたんだからね」


どみどりくんは、ニコッとほほえみました。


「けれどもあなたは、ぼくに頭を下げて、許してくれと言ったよ。そんなあなたと、昨日の人とが、同じ人間なわけがないさ。ねえ? カズオくん」


電柱の陰から覗いていたカズオくんは、びくりっとしたあと、おそるおそる、その姿を見せました。


ツバを吐いた人間と、ツバをかけられた人間と、二人とももういないよ。そんなことはもうどうでもいいからさ、三人で妖怪ウォッチごっこでもしようよ。じゃあ、え~と、ぼくがコマさんで、カズオくんはジバニャン、カズオくんのお兄ちゃんはウィスパーでどうかな」


《つづく!》









今回は仏教にまつわる寓話をベースにアレンジしてみました。
月1か、月2くらいのペースで再びブログにお邪魔させていただきます。

以下、どみどりくんからのメッセージです。
明日からまた、どみどりくんがお世話になります。


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「そんなことより幸せになろう / tentaro42」
作詞作曲 小田和正

どうして そんなにつまらないことばかり wow
ずっと 気にしているんだろう wow
めまぐるしく 時は過ぎてゆく
それなのに 自分から 悲しみを探してる
そんなことより 幸せになろう





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どみどりくん 無碍(むげ)自在編 前編

いつもどみどりくんのブログに遊びに来てくださり、ありがとうございます。父、じゃっくです。

皆様のお力添えと不可視な存在の働きかけのおかげさまで、ブログを立ち上げた頃には考えられなかったほどに、訪問者数が増えているとのことで、どみどりくん本人はとても喜んでおります。
ただただ、ありがたいことです。

本日と明日はどみどりくん不在のため、この場をお借りして、私じゃっくが描くどみどりくんのショートストーリー第二弾を掲載させていただきます。

それではどうぞお楽しみください。









大人の皆様方は、夏バテ先取り状態であろう今日この頃ですが、そのおかげで活きのいい採れたてきゅうりが先取りで食べれるどみどりくんは、今日もごきげんです。


季節は梅雨へと移ろい始め、じめついた日々がいまかいまかと待ち構えるなか、今日も小学生たちは義務教育の意味も本質もよくわからぬまま、けなげに学校へと向かいます。


ところが学校に行くことを「ぶらり途中下車の旅」か「となりの晩ご飯」程度にしか考えていないどみどりくんは、行きたいときには勝手に行くし、行きたくないときは勝手に行かないし、途中から勝手に来たり、帰りたくなったら勝手に帰ってしまうことが常です。


とある町から、この町へと転校してきて以来、何かと問題児として先生たちの手を焼かせてきたどみどりくんですが、今となっては、校長先生も、担任の先生も、クラスのみんなも、どみどりくんがだ~い好き。


勝手気ままではあるものの、頼まれごとがあれば、どみどりくんはなるだけ要望に応えることに努めます。


加えて他人の長所を見つける天才で、一緒に遊ぶお友達を選んだりすることがない、そんなところが人気の秘密かもしれません。


ですが、たった一人、そんな人気者のどみどりくんがどうしても気に入らず、妬ましく思っている子がいました。


同じクラスのカズオくんは、いつもごきげんで人気者のどみどりくんに意地悪をしてやろうと思い立ち、この近辺いちのワルガキで名高い中学一年のケンジ兄ちゃんに、どみどりくんをどうにかできないものか、相談をします。


「で、おまえはそのミドリ野郎が好きな時間に来て好きな時間に帰ったりするのが黙認されてることが気にくわねえってわけだな」


「ケンジ兄ちゃんみたいにワルでもないくせに、学校の規則も守らずに自由にやりたい放題してるのが目障りなんだ!」


「ようし、ならこうしよう。今度そいつがのうのうと遅刻して来やがったら、やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おてんとさまが許してもこのオレ様が許さねえ!って、怖い顔と大きい声で威嚇するんだ。これからオレが「ホンモノの怖い顔」ってやつを伝授してやる。おまえがそれをマスターすれば、ミドリ野郎はびびってもう学校には来れねえって寸法だ。へっへっへっ。オレってつくづくワルだよなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


ケンジ兄ちゃんの壮絶な顔面筋トレと、怖く見える表情筋の使い方の猛特訓を受け、ついにはケンジ兄ちゃんをも怯ませるほどの怖い顔をものにし、ケンジ兄ちゃんお手製の「怖い顔認定書」を授かったカズオくんは、威風堂々、校舎の前でどみどりくんを待ち受けます。


すると間もなく、水たまりでバシャバシャ跳ねたり、開いた傘で泥水を掬ったりしながら、呑気に鼻歌を唄うどみどりくんが現れます。


物陰に隠れ、手鏡を見ながら怖い顔の最終調整。満を持したカズオくんは、どみどりくんが通過する直前に姿を現し、特訓の成果を見せつけます。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おて…」


そこがどこであれ、ぼくの足のおもむくままに動いているだけさ


「…ハア?」


「ぼくの足が、あっちに行きたい、次はこっちに行きたいって、オートマティックに動き出すんだ。だって、ぼくは無碍(むげ)自在の中を生きているんだもの」


ポカンとするカズオくんには、どみどりくんの言っている意味がまったくわかりませんでした。


涼しい顔で、よくわからないことを言われて何も言い返せず、恥をかいたカズオくんは、帰るなりケンジ兄ちゃんに泣きつきました。


「聞いてよケンジ兄ちゃん!あいつぜんぜんびびらないし、訳のわかんないこと言って、ぼくをバカにしたんだ!」


「なにぃ~? 生意気な奴だな! それでミドリ野郎はなんて言ったんだ?」


《そこがどこであれ、ぼくの足のおもむくままに動いてるだけさ》とかなんとか言ってたかな…」


「…ははあ~ん、わかったぞ。ミドリ野郎はびびってる。びびってることを誤魔化すために、そんなことを言ってやがるんだ。こうなったらこっちも本気だ。ぎゃふんと言わせてやる。いいか、ミドリ野郎が《ぼくの足のおもむくままに動いてるだけさ》と言ったら、こう言い返すんだ。《おもむくままに動くはずの、おまえの足はすくんじまってるぜ》ってな。へっへっへっ。どうしてオレってやつはこうワルイんだろうなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


準備を整えたカズオくんは、リベンジマッチにのぞみます。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!おて…」


そこがどこであれ、風のおもむくままだよ。ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ


言葉を失い、何も言い返すことができず、再び恥をかいたカズオくんは、ケンジ兄ちゃんに泣きつきました。


「聞いてよケンジ兄ちゃん!あいつずるいんだ!足のことなんてひと言も触れずに、《そこがどこであれ、風のおもむくままだよ。ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ》なんて言って、ぼくをバカにしたんだ!」


「なあ~んてイヤな野郎だ!信用ならねえし許せねえ!ようし、こうなったら今度こそこっちも本気だ。ぎゃふんと言わせてやる。いいか、あいつが《ぼくは風に吹かれて飛んでいく雲みたいなものさ》と言ったら、バカにした顔でこう言い返すんだ。《おやおや、じゃあ風が吹いてなかったら、一体全体どこに行くんだ?》ってな!ようし、こうなったら徹夜漬けでバカにした顔の猛特訓だ!へっへっへっ。どうしてオレってやつはこうワルイんだろうなあ~」


「さあっすがケンジ兄ちゃん!ワルすぎるぅ~!」


準備を整えたカズオくんは、ふたたびリベンジマッチにのぞみました。


「やいミドリ野郎!こんな時間になにしに来やがった!」


「ん? 学校に用があってね」


《後編につづく》









以下、どみどりくんからのメッセージです。
明日もよろしくお願いいたします。


今日はどんな一日になるだろうね
あるいは どんな一日だったかな
きみにいかなる逆境や順境が待ち受けているとしても
「ふしぎ発見!」は変わらず
きみのこころの奥深くによりそっているよ

今日のきみを「ふしぎ発見!」へといざなう楽曲を紹介するね

「ゆらゆら帝国で考え中 / ゆらゆら帝国」
作詞 坂本慎太郎
作曲 ゆらゆら帝国

だいたい俺は今3歳なんだけど2歳のときにはもう分かってたね
それは単純だけど少しの目の位置で何にでも変われるってことを





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「どみどりくん」あるいは「じゃっく」へのメッセージ

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やあやあ、よく来てくれたね。

じゃっく&どみどりくん

Author:じゃっく&どみどりくん
オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』の、姉妹ブログ『どみどりくんの、世界ふしぎ発見』に遊びに来てくださりありがとうございます。管理人のじゃっくと申します。

『オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』が「表通り」を行くブログなら、こちらのブログは「裏通り」を行くブログです。
両方合わせてようやく私のメッセージの完成形となりますが、選り好みして「表通り」だけ見てもらってもまったく問題ありません。
来るべきときが訪れたなら、おのずと「裏通り」も歩かされている自分を発見されますから(ニヤリ)

で、この「裏通りブログ」が何故に必要なのかと申しますと、早い話が「表通り」だけでは解決できない、処理しきれない問題(絶体絶命のピンチ)に、人は前触れもなく遭遇するからです。
誰しものそのときのためにこそ、私「じゃっく」が、フシギニストである「どみどりくん」に扮し(チャネリング?)ながら、この「裏通りブログ」は存在し続けます。


「世界ふしぎ発見」とは言っても、某テレビ番組が世界における「目に見えるふしぎ」を発見して紹介するのとは趣がちがい、このブログでは世界における「目には見えないふしぎ」の発見を書き記することを趣旨としています。

ですが、「目には見えない」とは言っても、「UFO」「超能力」「幽霊」といった類のものとは趣が違いますし、「スピリチュアル」ともまたちょっと違うのかもしれません。
「哲学」「宗教」とも言い切れませんし、「自己啓発」「人生哲学」ともまた少し違うかもしれません。

しいて言うなら、みなさんが今まで生きてきた中で、学校教育や家庭教育やマスメディアによって抗いようもなく培われ、育くまれた「常識」「当たり前」「思い込み」「偏見」「先入観」などをとっぱらった先にある「あるがままの世界」あるいは「究極の羅針盤」の発見ってところでしょうか。


たとえばですが、

『きみが何を考え、何に思い悩み、何を行為しようとも、きみ自身は実は何もしていないのさ』

いきなりこんなことを断言されたとしたら、どう思うでしょうか。
「うん、そうだと思ってた!」という方は、おそらくは皆無に近いかと思われます。
おそらくは「あ…ちょっとこの人、ヤバイ宗教とか入ってる感じの人なんだろうな。かかわらないようにしよう…」
おおかたそんなところではないでしょうか。

ですが、私は特定の宗教を信仰していませんし、歴史上の人物や現存するいかなる人物も、敬いはしても崇拝するような対象にはなりません。この先もずっと。




そもそもはこの「裏通りブログ」から私のブログ人生が始まり、私を通路として見い出されるふしぎ発見を、誰かと分かち合い、この「リアル人生ゲーム」に活かしたいがために、2つ目のブログ『オルタナティヴ・スピリチュアルの時代へ。みんなと。』を作るにまで発展してきました。

「分かち合い」ほどの、いち人生を賭けるに値する究極の財宝、自他一挙両得のベストバイブスは、他に見当たりませんもの。
自分がまずうれしいし、同時に誰かもうれしいだなんて、はっきり言って
最高!

じゃないですか。







「ふしぎ発見!」の終わりに、みなさまを発見へといざなう楽曲も紹介しています。よろしければあわせて楽しんでください。
※和訳した歌詞は、英語力のない私がグーグル翻訳を参考に、個人的解釈で訳したものなので、ちょっとおかしいよっていう訳もあるかと思いますが、大目に見ていただけましたら幸いです。

カテゴリの中の「スーパーふしぎ発見」には、ブログの核となる発見かな、と思われるものを並べています。まあ、だからどうってわけでもありません。

カテゴリの中の「映画」がいざなうふしぎ発見については、ネタバレしているものがほとんどなので、どうか「この映画これから見ようとしてたのに(泣)」なんてことにならないようお気を付けください。

一度投稿した「ふしぎ発見!」も、一年くらい間隔をあけて読み返すと「うーん…なんでこんなふうに書いたんだろう」「この表現は不適切だなあ」「今ならこんな言葉は使わないなあ」といったことがよくあります。
私はまったくいとわず何度でも記事を修正します。
修正することによって、伝えるべきメッセージが進化しつづけていることを私自身実感できますし、過去記事と現在の記事とで違いすぎるがために読者を混乱におとしいれてしまうような事態も軽減されます。
投稿日に対してコメントの日付が古い記事は、「あ、修正した記事なんだな」と思ってください。




ツイッターもやってます。
業者の方や宣伝目的の方じゃなければ、出来うる限りフォロー返ししています。